招き猫発祥の地めぐりの基本情報
商売繁盛や招福の縁起物として全国で親しまれる「招き猫」。実はその発祥について、東京都内には由来の異なる3つの「発祥の地」伝説が伝わっています。同じ招き猫でも、寺社によって伝説の内容や猫の姿が異なるのが面白いポイントです。
「生きた猫」にまつわる伝説を持つ世田谷の豪徳寺、「今戸焼の人形」としての招き猫を伝える浅草の今戸神社、そして独自の伝説を持つ落合の自性院――3つを巡り比べることで、招き猫という文化のルーツの奥深さを感じられます。
3つの招き猫発祥スポット
豪徳寺(世田谷区)
彦根藩主・井伊直孝が、寺で飼われていた猫に手招きされて雷雨を避け、和尚の法談を聞いて開運したという伝説が伝わる寺院。境内には奉納された無数の招き猫が並ぶ「招福殿」があり、その光景は圧巻です。「生きた猫」に由来する招き猫発祥の地とされています。
今戸神社(台東区)
貧しい老婆の夢枕に、手放した愛猫が現れ「自分の姿を人形にすれば福が訪れる」と告げたのが由来とされる神社。その姿を今戸焼(浅草今戸の伝統的な焼き物)の人形にしたのが評判となり、招き猫が広まったと伝わります。「東の招き猫発祥の地」を称し、境内には大きな猫の置物も。縁結びのパワースポットとしても人気です。
自性院(新宿区)
落合・南長崎エリアにある寺院で、太田道灌が道に迷った際に黒猫に導かれて窮地を救われたという伝説が伝わります。毎年節分には「猫地蔵尊」の御開帳が行われます。
ベストシーズン・訪問時期
いずれも屋外・境内での参拝が中心のため一年を通して訪問できますが、豪徳寺の招福殿は特に正月三が日の参拝と合わせて訪れると賑わいを感じられます。
アクセス情報
豪徳寺は東急世田谷線「宮の坂駅」または小田急線「豪徳寺駅」から徒歩約10分。今戸神社は東京メトロ・都営浅草線「浅草駅」から徒歩約15分。自性院は西武新宿線「下落合駅」から徒歩約7分です。3ヶ所は都内で離れているため、車での移動がおすすめです。
モデルコース例(1日)
- 世田谷の豪徳寺を参拝し、無数に並ぶ招き猫の招福殿を見学
- 落合の自性院へ移動し、太田道灌ゆかりの猫地蔵伝説に触れる
- 浅草の今戸神社へ移動し、今戸焼の招き猫と縁結びの御利益をいただく
- 浅草寺・仲見世通りも合わせて散策
ルート沿いの寄り道スポットを実際に探す
招き猫発祥の地めぐりへの道中にも、色々な観光スポットやカフェが点在しています。ひらマップなら、出発地から豪徳寺までのルート沿いのスポットをその場で検索できます。
まとめ
一つの縁起物にこれほど多様な発祥伝説が残っているのは、招き猫が長い年月をかけて江戸から東京の庶民文化に根付いてきた証といえるでしょう。3つの発祥の地を巡って、それぞれの猫たちの表情や伝説の違いを見比べてみてください。