抱返り渓谷の基本情報
秋田県仙北市の抱返り渓谷は、田沢湖と角館の間を流れる玉川の中流に続く、全長約10kmの渓谷です。新緑と紅葉の名所として知られ、「東北の耶馬渓」とも呼ばれます。両岸の原生林、断崖、青みを帯びた流れが続き、整備された遊歩道を歩いて奇岩や滝を眺められます。仙北市の観光案内では、散策できるのは飯村少年碑までで、約40分の散策とされています(出典: 仙北市 抱返り渓谷)。
渓谷を代表する見どころは、落差およそ30mの回顧の滝と、渓谷の入口付近に架かる吊り橋・神の岩橋です。林野庁東北森林管理局の案内では、渓谷入口から回顧の滝まで徒歩約30分、そこから飯村少年碑まで約10分です。
クマの出没にはとくに注意が必要です。仙北市は「市内各地でクマの出没が多発している」として、遊歩道に音の鳴る金属製パイプを5か所設置し、1人での散策は危険なので必ず2人以上で行動するよう呼びかけています。2026年10月13日時点で、仙北市の抱返り渓谷の観光ページに有効な通行止めの掲載は確認できませんでしたが、状況は変わります。出発前に必ず公式の最新情報を確認してください。
紅葉スポット
神の岩橋
林野庁の案内によると、1926年に森林鉄道用に架けられ、1975年に架け替えられた、秋田県内で最も古い吊り橋とされています。観光協会は、渓谷に入ってすぐ目に入る吊り橋で、眺めがすばらしいと紹介しています。
回顧の滝
何度も振り返って見たくなる美しさから名付けられた、渓谷一番の見どころです。仙北市の案内では渓谷入口から徒歩約30分、最後のトンネルを抜けると滝が見えてきます。林野庁の案内では、水量が多いときは近づけないとされています。なお、2025年8月29日にはこの付近でクマの目撃情報が出ており、鈴などで音を出しながら歩くことが大切です。
玉川沿いの遊歩道
奇岩、急流、大小の滝を眺めながら歩く道で、飯村少年碑まで通行できます。往復の時間は歩く速さや撮影で変わるため、帰りの余裕を見ておきましょう。天候や自然災害で遊歩道を閉鎖する場合があるため、出発前に仙北市の公式ページを確認してください。
神代・角館エリア
JR神代駅から車で約5分、JR角館駅から車で約15分と、周辺の町と合わせやすい立地です。角館の武家屋敷通りなど町歩きの内容は、角館さんぽガイドにまとめています。
ベストシーズン・訪問時期
紅葉の色づきは年ごとに変わります。仙北市の紅葉情報では、2026年10月11日現在、抱返り渓谷は「青葉」と表示されていました。最新の色づきは仙北市の紅葉情報で確認してください。見頃の目安は公式では確認できなかったため、時期を断定せず、直前の情報を見て計画することをおすすめします。
かつては10月上旬から11月上旬ごろに「抱返り紅葉祭」が開かれており、2021・2022年は10月10日から11月10日が会期でした。祭りの期間中は駐車場が有料になる年があり、2022年は普通車300円でした。今年の開催や料金は、仙北市または田沢湖・角館観光協会で確認してください。
遊歩道は積雪期に冬期閉鎖となり、これまでも11月下旬に閉鎖された年があります。晩秋は閉鎖の直前になるため、時期は必ず公式で確認しましょう。渓谷は谷間で朝夕の冷え込みが強く、日没も早いので、防寒具を持ち、明るいうちに歩き終える計画にしてください。
アクセス情報
- 車: 仙北市の案内ではJR角館駅から車で約15分、JR田沢湖駅から約20分です。林野庁の案内では、東北道盛岡ICから国道46号経由で約1時間です。駐車場は第1〜第3の3か所があり、トイレも利用できると案内されています。紅葉時期は混み合うことがあるため、料金・満車状況は公式で確認してください。
- 公共交通: 最寄りの駅はJR神代駅(田沢湖線)で、渓谷まで車で約5分です。角館駅からはデマンドバス「よぶのる角館」が案内されています。運行や予約方法は田沢湖・角館観光協会で確認してください。
モデルコース例(半日〜1日)
- 午前の早い時間に抱返り渓谷の駐車場に到着し、トイレをすませる
- 神の岩橋を渡り、玉川沿いの遊歩道を回顧の滝へ(約30分、2人以上で。鈴やパイプで音を出す)
- 回顧の滝から先は飯村少年碑まで往復し、明るいうちに駐車場へ戻る
- 車で角館方面へ約15分移動し、昼食と町歩き(武家屋敷通りは角館さんぽガイドを参照)
よくある質問
抱返り渓谷は今、歩けますか?
2026年10月13日時点で、仙北市の抱返り渓谷の観光ページに有効な通行止めの掲載は確認できませんでした。ただし、豪雨や工事、クマの出没で規制されることがあります。仙北市田沢湖観光情報センター「フォレイク」(0187-43-2111)などで直前に確認してください。
クマ対策は何をすればいいですか?
仙北市は、遊歩道の5か所に設置した金属製パイプを叩いて人の存在を知らせること、1人で歩かず2人以上で行動することを呼びかけています。鈴などの音の出るものを身につけ、早い時間に歩き始めるのが基本です。出没情報も出発前に確認しましょう。
回顧の滝までどのくらいかかりますか?
仙北市の案内では、渓谷入口から徒歩約30分です。飯村少年碑までは約40分の散策とされています。写真撮影や休憩の時間は含まれないため、余裕をもって計画してください。
冬も歩けますか?
積雪期は遊歩道が冬期閉鎖されます。閉鎖と再開の時期は年によって異なるため、仙北市の公式情報で確認してください。
ルート沿いの寄り道スポットを実際に探す
抱返り渓谷までの道中には、秋田県の観光スポットやグルメスポットも点在しています。ひらマップなら、出発地から抱返り渓谷までのルート沿いのカフェや観光地をその場で検索できます。
まとめ
抱返り渓谷は、神の岩橋と回顧の滝を中心に、片道約30分の遊歩道で渓谷の紅葉を楽しめる場所です。クマへの備えと通行状況の最新確認を欠かさず、角館とあわせて余裕のある計画で出かけましょう。